育成体系
株式会社HCCは、関西(大阪・兵庫)と関東(東京)で35店舗を運営しています。整体整骨院が24院、全身ほぐし整処ゆるりが11店です。
以下は、全店舗に共通する育成の仕組みです。 私たちは、技術より先に「してはいけないこと」から学びます。手が動くようになってから止まり方を覚えるのではなく、止まれる人から育てる。そのために、育成の順番と到達段階をあらかじめ決めています。
育成の五段階(Level 0〜4)
入社した日から指導者になるまでを、五つの段階に分けています。保有資格と役割によって、進む範囲が変わります。
| 段階 | 到達すること | 対象 |
|---|---|---|
| Level 0 導入 |
理念、法令と資格の範囲、感染対策、危険な兆候(レッドフラッグ)を学ぶ | 全スタッフ |
| Level 1 見学・模擬 |
機器の点検、ゼロから始める操作、声かけ、中止の判断を、模擬で行う | 全スタッフ |
| Level 2 監督下実施 |
指導者が同席し、評価・同意・実施・再評価・記録を一連で行う | 有資格者 |
| Level 3 院内認定 |
複数の症例で直接観察を受け、筆記・実技・記録の監査に合格する | 有資格者 |
| Level 4 指導者 |
教育、事例検討、インシデントの分析、手順の改訂を担当する | 認定者のうち承認された方 |
リラクゼーションスタッフは Level 0・1 を修了し、担当する範囲のなかで完結します。Level 2 から先は、実施できる行為が資格に左右されるためです。これは上下ではなく、役割の違いです。お客様の変化に気づいて次につなぐという最も大切な仕事に、資格は要りません。
学ぶ順序 ― 六つ
何をどの順番で学ぶかも決まっています。安全と法令が最初にくるのは、判断できる場面を増やしてから手を動かしてほしいからです。
| 順 | 学ぶこと | 向き合う問い |
|---|---|---|
| 1 | 安全・法令 | 何をしてはいけないか |
| 2 | 評価 | なぜこの選択肢を選ぶのか |
| 3 | 解剖・生理 | どこに、何が起こり得るか |
| 4 | 機器操作 | どうすれば安全に実行できるか |
| 5 | 説明 | 選択肢と限界を、どう伝えるか |
| 6 | 再評価・記録 | 結果から、何を変えるか |
院内認定制度 ― 確認する七つの領域
当社には院内認定制度があります。認定で確認するのは、次の七つの領域です。
認定で見るのは、知っているかどうかではありません。忙しい日にも安全な行動がとれるかです。だから七つのうち三つは、実際の動きを直接見て確認します。
| 領域 | 合格となる行動 | 確認の方法 |
|---|---|---|
| 安全評価 | 危険な兆候、禁忌と注意点、同意、医療機関へおつなぎする判断を説明できる | 筆記+口頭の症例 |
| 機器理解 | 波形、周波数域、出力の段階、安全回路、タイマーを説明できる | 実機での試問 |
| 開始前の操作 | 出力をすべてゼロに、接続経路の確認、機器の点検を漏れなく行う | 直接観察 |
| 実施中の管理 | 段階的に上げる、患者さんを観察する、声をかける、回路を識別する | 直接観察 |
| 中止の対応 | 異常時に停止し、評価・報告・連携・記録ができる | 模擬での実演 |
| 臨床推論 | 目標から選択肢を選び、結果に応じて変更・終了ができる | 症例レポート |
| 説明・記録 | 断定を避け、代替案と限界を説明し、あとから再現できる形で記録する | 録画/記録の監査 |
「危険な兆候を五つ挙げてください」に答えられることと、忙しい日にお客様の一言から気づけることは、別の能力です。見て確かめられないものは、認定しません。
基本手技試験 ― 二段階
部位ごとの基本手技については、院内認定とは別に試験があります。合格は二段階です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 第1段階 | 技術試験担当官の試験に合格する |
| 第2段階 | そのうえで、社長試験に合格する |
| 合格 | この二つをもって合格とする |
試験に合格していない人は、その施術に入りません。指導者が同席していても同じです。厳しく見えるかもしれませんが、これは働く人を守る決まりでもあります。「まだ習っていないので、責任者に代わります」と言える環境をつくるための線引きです。
研修の頻度
| 場 | 頻度 | 中身 |
|---|---|---|
| 土曜勉強会 | 年53回・合計168時間 (就業時間内) |
鍼灸・柔整・矯正の技術、症例検討(腰痛・肩痛・神経症状など) |
| 早朝勉強会 | 毎週 月・火 7:00〜8:00 |
社長が直接実施します |
| 朝礼(毎朝カンファレンス) | 毎日 8:45〜 | 理念とクレドの読み合わせ、気持ちの共有、その日の目標 |
| 全体カンファレンス | 毎週月曜 8:30〜 | グループ全体で |
| 新人研修(中途入社) | 入社後3ヶ月・週2回 | ― |
| 技術チェック | 月1回 | ― |
| 初級講座ほか | 随時 | スキルアップ研修。外部講習費の支援もあります |
1年は52週です。土曜勉強会が年53回ということは、ほぼ毎週やっているということになります。そのうえで早朝勉強会が隔週の月曜・火曜の7:00〜8:00にあり、ほとんどの回を社長が直接受け持っています。
入社1年目のカリキュラム ― 入社してからの1年
1年目に何をどの順番で身につけるかは、月単位で決まっています。
| 時期 | 役割 | このとき任されること |
|---|---|---|
| 0〜3ヶ月 | 基礎・補助 | 先輩の同席のもとで、基礎と補助業務。毎日10分の振り返り |
| 4〜6ヶ月 | 軽症例の担当 | 軽症例を担当し、カンファレンスに参加 |
| 7〜12ヶ月 | 初検の担当へ | 初検に同席したのち、単独での担当へ。単独で実施を始めた日は、承認者が記録します |
入社30日のあいだに、面談が5回あります。採用が決まったとき、初日、1週間後、2週間後、30日。その後も月1回。3ヶ月・6ヶ月・1年には節目の面談があります。面談の日付は先に決めて掲示しています。「忙しいから今度」が起きないようにするためです。
五位一体メソッド ― 全院の共通の見方
骨格・神経・筋肉・経絡・生活。この五つの視点で身体を見ることを、全院の共通言語にしています。担当者によって言うことが違う、という状態をなくすためです。すべての方に五種類の施術を行うという意味ではありません。五つの視点で確認したうえで、必要なものだけを選びます。
まずは見学に来てください。実際の現場と、働いているスタッフを見て決めていただきたいと思っています。見学だけでも歓迎します。